低俗な余暇
余暇の過ごし方で生まれ育ちが分かるという。
曰く、上流階級や育ちの良い人、エリートなどは、穏やかな自然のなかで余暇を過ごす、と。そうでないは買い物などで無駄な消費をして満足するという。
小金を持った、感性の低い低俗な人間の典型は、海外旅行や派手な洋画作品鑑賞が趣味で、けばけばしい洋服に身を包み、イベントに目がない。
感度が低いので、刺激の強いものしか感じないために、刺すような見た目、匂い、音などでしか満足を得られない。自然を楽しむにしても、世界でもまれにみるほどの絶景でないとその素晴らしさを認識できない。
ささやかな幸せを認識する脳を持たないのだ。
ささやかな幸せを享受するものにとって、低俗な人間の楽しみは、いささか刺激が強すぎて疲れるし、なにをとっても過剰なため興が冷めてしまう。