pharukazeのブログ 駄文散文乱文

徒然なるままに。とある人曰く言語化は思考のツールと。ならば実践してみせよう。

働くことがいいことと思い込んではいけない

いわゆる勝ち組というと、がっつり働いてがっぽり稼いでしこたま消費する人のことを思い浮かべるが、本当の勝ち組は人生に喜びを感じて生きている人たちのことだ。前者と後者が重なることもあるが、イコールではない。

ハーツバーグの二要因理論によれば、賃金や労働条件などの環境要因が十分でなければ不満足となるが、十分あっても不満足ではないという段階にしか至らない。満足できる状態に至るには、認知、達成や責任や個人的成長といったモチベーション要因が関与している。

たとえば、休日を回復にあてるだけになってしまうほど身を粉にして働いたり、自分の時間を犠牲にしてまで働いていたら、本当の意味での勝ち組は遠ざかってしまう。

そのほか、休日をテレビや動画を見るなどの受動的な活動で費やすしかできない状態、派手な海外旅行にしか楽しみを見いだせない状態も、精神的には勝ち組から遠ざかっていると言えよう。

恋愛や家庭作りが人生上の大きな課題となる、二十代から三十代にかけて、そしてこの年代は働きはじめであり仕事に対する先入観を作りやすい時期にあるが、この時期に働きづめになるのは、人生の本当の勝ち組から遠ざかっているようなものだ。

他人もしくは大衆という誰でもないものに仕組まれた当たり前でない当たり前に流されてはいけない。